下町のえんぴつやさん

綴る作業をするたびに気づく、内向的なわたし。

第3話 『まほうのえのぐ』

 

 

あけましておめでとうございます。

 

今年は暖かくて、

「え、もうガキ使やってんの?」

と言っているうちに年越ししてしまった年末年始でした。

 

 

 

 

さえこです。

 

第3話からは、ちょこちょこ

お気に入りの絵本を紹介していけたらいいなと思います。

 

 

 

 

 

 

第1話で、教育系の活動してまーす!と書きましたが、

その団体にひとり、ママさんがいます。

素敵な感性をもった、4歳の女の子のママ。

ママもその子も、名前が似ていて勝手に親近感。(笑)

 

 

 

その方にブログの方向性について相談していると、

「さえこ目線で絵本の紹介してみたら?」とアドバイスをいただきました。

 

 

 

 

 

 

我が家にはかつて、100冊を超える絵本がありました。

母の友人に譲ってからも、

わたしの部屋の本棚には5,60冊の絵本が…。

 

 

 

 

なぜこんなに絵本があるのか母に尋ねると、

 

「お母さんが選ぶと偏ってしまうとおもって、

絵本をな、毎月届けてくれるのんがあってそれ使っててん。」

 

と、教えてくれました。

 

それは福音館書店のサービスです。

詳しくはHPから。笑

福音館書店

 

 

 

わたしには自分の子どもはまだいませんが、

(相手すらいない)

たしかに、オトナになった今、

こどもたちには「美しいもの」に触れて欲しいと

勝手に自分が美しいと思ったものを与えがちです。

 

それは

ある有名なピアニストの演奏であったり、

ある有名な画家の絵画であったり、

ある国の美しい風景の写真であったり。

 

 

 

 

でももっと大事なことは、

いろんな価値観や感性にふれて

自分をかたちづくることなのだと母は考えていました。

(と言う風にわたしは解釈しました)

 

 

 

 

母はほぼ毎晩、

絵本や、時には百人一首を読み聞かせながら

わたしと3つ上の姉を寝かせてくれていました。

 

絵本は、自分たちで選んで良いというルールでした。

 

 

母はきっと、「こんとあき」や「てぶくろをかいに」を

わたしに聞かせたかったはず…。

 

でも、わたしが選ぶのはいつも

ただはさみが何かを切り続けるものがたり

とか

まる・さんかく・しかく

とか

「おや なにか おちてる…たろうくんのさんりんしゃ」

とか

まあ、わけのわからない絵本を選んでいたそうです。

 

 

 

それも、一度ハマってしまうと

何日も何日も同じ絵本を持ってきては

「よんでー」と言っていたそうな。

 

 

 

そのあたりはまったく記憶にありませんが、

おかげでわたしはたくさんの感性にふれることができ、

今でもこうして読みたいときに読めるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

そして今日は、

『まほうのえのぐ』と言う本を紹介します。

わたしが大好きな絵本作家さんの中のひとり、林明子さんのさくひんです。

まほうのえのぐ|絵本ナビ : 林 明子 みんなの声・通販

 

「よしみちゃん」と「おにいちゃん」と「どうぶつたち」が

でてきます。

 

 

えのぐセットをもった おにいちゃんが

じまんげに おえかきを していると

「よしみも かいてみたい」

とおねがいします

 

けれども「だめだめ これは まほうのえのぐ なんだから」

と おにいちゃんに ことわられてしまいます

 

けれどもあきらめなかった よしみ

つづけて おねがいしてみると

「しょうがないなあ」と

おにいちゃんが かしてくれました

 

うれしくなって おえかきをしてみると

おせじにも じょうずとはいえない どろんこの え

おにいちゃんに からかわれても

「まだ かんせいじゃ ないもん!」

といって えを かいていると

あるどうぶつが えのぐをくわえて もりのなかへ・・・

 

そこで であった どうぶつたちと

まほうのえのぐを つかって

よしみが えがいた えは どんなものだったのでしょう

 

よしみを さがしにきた おにいちゃんは

よしみの えを みて

ひっくりかえってしまいます

「ほんとうに まほうの えのぐだ!」

 

 

 

多分、おにいちゃんとしては

おさないよしみには、

えのぐをつかっておえかきなんて無理!

って思っていたんでしょうね。

 

でも、よしみはよしみなりの描き方で

まほうのえのぐを使いこなしてしまった。

お兄ちゃんはこりゃーおったまげたーですね。

 

 

 

冒頭にも書きましたが

オトナたちは知らず知らずのうちにこどもの可能性を

限りあるものにしてしまいがちです。

 

点数で比べたり、

できないことを叱ったり、

そんな教育も時には大切です。

 

だけど、そればっかりじゃ窮屈で、しんどい。

だから、少なくともわたしは

可能な限りその子の「できること」をみつけて

挑戦できる環境を作ってあげたい。

 

 

いまインターンシップしている団体でも

いろんな高校生と出会いますし、

ある通信制高校

英語の教員としても働いています。

 

どうしても理解できる子だけに向けて

授業づくりをしてしまっている気がします。

毎回、授業後に反省。

 

もっと個々に関わってみたいし、

もっとおもしろく授業ができたらいいなあ。

 

 

 

そんな自分のためにも

もういちどじっくり『まほうのえのぐ』を

読んでみようと思います。

 

 

 

 

 

絵本は、not only for childrenです。

オトナのみなさんも読んでみて下さい。

 

 

 

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今年の描き初め。

2016年は「挑」む年にしたいー!

 

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第2話 「やめない」とおもうようにしています。

大阪のおばちゃんの特徴はといえば

 

・髪の毛が一部むらさき

・「あめちゃんいるか?」と聞く

・信号待ちで話しかけてくる

・アニマル柄のお洋服(ヒョウ柄が多数)

・チャリのチリンチリンがなかったら「ちりんちりん!」って言いながら突進してくる

 

 

など、

多数あげられますね。

 

ちなみに

この中で出会ったことのないおばちゃんはいません。

 

 

 

 

 

 

TVでこういうことが取り上げられていたら

ところで大阪のおじちゃんたちはどんな特徴があるんだろう

と考えてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。 

さえこです。

 

どなた様が読んでいらっしゃるかわからない第2話…。

 

 

 

 

 

 

 

 

この前、バイト先で気付いてしまったんです。

おじちゃんたちの特徴。

 

 

 

 

 

「はい!にひゃくまんえん!」 

と威勢の良い掛け声と共に、

手のひらに200円を渡されました。

 

 

 

200円のことを200万円という、大阪のおじちゃん。

出会ったことがある人、いると思います。

 

 

 

 

 

 

 

お会計が200円で、

「うわ!にひゃくまんえんないわ!ごひゃくまんで堪忍してや!」 

と言うので

 

 

 

「ほんならさんびゃくまんのお返しですねー!」 

とこちらも負けじと元気よく応えると

 

 

 

 

 

「ほい、お世話さーん。」

 

 

 

 

 

と見事に素っ気なく

300円を受け取って帰っていきます。

 

 

 

 

 

そのあとの虚無感はなんとも、比喩しがたい気持ちです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイト先は、整骨院の受付です。

 

大学時代は、塾の講師とかアパレルの販売員とか薬局とか、

いろいろ掛け持ちしていましたが、

整骨院の受付はかれこれ8年目に突入しました。

 

 

 

 

月に1回くらいなんですけど、働かせてもらってます。

 

 

 

 

 

 

先日は

こんな予定表を描きました。

 

 

 

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忙しい日だったのに、おえかきしていました。

たのしかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的に、好きな物事は長続きする方だと思います。

 

 

 

 

大阪のおじちゃんの話は全然関係ないけど、(笑)

今日はピアノのはなしをします。

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは、5歳からピアノを習い続けています。

 

 

 

 

 

 

 

家に電子ピアノがあったので、

お母さんに「ピアノする?」って聞かれて

「うん!」と言ったのがはじまり。

 

 

 

 

 

 

全然うまくならないしもういやだー!ってなっても、

「やめよう」とは思わなかった。

(1年だけ休憩期間はあったけれど)

 

 

 

 

 

 

わたしは運動がにがてだったので、

ピアノでいろいろ学んでいたんだなあと振り返ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「3ヶ月以内にこの曲を仕上げるぞー」と

目標をたてて達成できるように練習したり、

 

曲1つ覚えるにも自分なりのやり方で覚えてみたり。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとかコンクールで優勝したこともないし

ものすごく上手に弾けるわけではないですが、

 

ピアノを「やめない」ことが

自分の自信につながっている気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続けようって思うとしんどくなるから、

やめないって思うようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きなことも毎日続けようとして

しんどくなってしまったらどうしよう。

 

その好きなことなしで、

どうやって生きていけばいいんだろう。

 

 

 

 

 

そんなことを考えている間に、やめる時を失ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアノ教室で、

一度先生がかわったことがあって。

 

 

 

「さえちゃん、もう上手だから娘にバトンタッチね~」と先生に言われて

バトンタッチした先生は音楽科首席の現役の方で…。

 

 

 

 

 

 

毎日練習しないとついていけなくて、

「毎日練習続けよう」って思っても

部活で疲れて、予習もしなくちゃいけなくて、

 

練習できない日もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしているうちに、練習についていけなくなって、

やりたかった曲が他の子にまわされてしまって、

 

 

ショックで悔しくて、

もう続けられないと悟りました。

 

 

 

 

大好きなピアノが嫌いになった瞬間で、

「続けられない」というより、「やめたいな」と思ってしまいました。

 

ピアノを弾くのがいやだ。

なんて、それまで思ったことがなかったから。 

 

 

 

 

 

 

 

とても罪悪感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまは、元々の先生のもとでゆるく弾いております。

 

弾いてる時間と、弾いてる自分は、

どんなに下手くそでも、好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、

 

いま、絵本のスクールで、

コンクールに応募する方向でさくひんを創り始めています。

 

完成の目途がたっていないのでなんとも言えませんが、

3月頃完成予定で、作成中…。

 

 

 

 

 

 

 

どんなに下手くそでも、

 

自分の描いた絵を好きになることができれば。

 

 

 

そう信じて、やさしい絵本をつくりたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

もしこれをやめてしまったら

川に流される枯れた葉っぱのように

ふわふわと流れるしかない

 

 

 

ぐらいの気持ちです。

 

 

 

それならば

濁流でも岩にしがみついている

あおい昆布でいてやろうじゃないか

 

 

 

 

 

と思ったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユメを追いかけずに、ふつーに生きようってことです。

ふつーもよくわかんないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふわふわと流れるのが楽なんだけど、

とりあえずいまは、

 

 

芽からおおきくなる葉っぱみたいに、

 

川があっちからこっちに流れるみたいに、

 

  

自然に湧き出るものを大切にしたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

それは続けたくなくても

多分やめられないことだとも思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だからおじちゃんに「さんびゃくまんえん」を返すことも

 やめないでおこう・・・

 

 

 

 

 

ちょっとちゃうか。笑

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2012年9月に書いた詩に

2015年12月に絵をつけました。

第1話 はじめてのにっき

ブログはじめました。

 

 

 

わたしは、

絵本作家を目指しています。

 

 

 

と、高校の美術の先生(当時の部活の顧問)に相談しに行ったら

「ブログをかきなさい、ブログを。世間のみなさんに絵をみてもらいなさい。」

と言われたのが、たしか大学3年生の夏。

 

あれから2年以上もすぎて、ようやくはじめようとおもいました。

 

 

 

名前はさえこです。

 

非常勤講師で英語の先生をしつつ、

教育系の活動しつつ、

絵本スクールに通っています。

 

 

 

 

私は、絵が下手です。

描きたいものを描きたいように描けるようになってから、

「わたしは絵を描けるんです!」と言いたい。

 

 

 

絵本と聞くとだいたい「絵かけるの?」と言われる方が多いですが、

どちらかというとストーリーを考えたり、

詩を書いたりする方が、好き。

 

 

 

このブログでは、日々のさくひんを

載せて載せて、載せまくって、

誰かのこころに届けられるような絵本を

いつか、出版したいのです。

 

 

 

 

 

さてさて

 

「絵本」と聞くと、何を思い浮かべますか?

 

 

ぐりとぐらシリーズとか、ぞうのババールシリーズは有名だし、

覚えている人も多いかと思いますが、

記憶に残る絵本って人それぞれちがうから面白いですよね。

 

 

わたしは絵本作家になりたいと思わせてくれた絵本があります。

 

 

「地雷ではなく花をください/自由国民社

です。

 

 

子どもながらに

世界にはこんなに傷ついている人がいるんだ

と思ったのを今でも覚えています。

 

 

地雷によって足を失ったり、時には命を落とす人もいるけれど、

ひとつひとつ取り除いて、そこにお花の種を植えれば、

最後には一面のお花畑がひろがるよ。

みたいなお話です。

 

 

そして、なぜか、

カンボジアに行きたいと思いました。

どうしても、カンボジアに行きたくて、

でも、行き方がわからなくて、

 

 

大学生になったら絶対行くぞ!と思い続けて、

3年前の夏、初めてカンボジアという国に行きました。

スタディツアーで、30人くらいの大所帯でしたが、

 

カンボジアの悲しい歴史を学び、

おいしいご飯をいただき、

ひとのあたたかさに触れ、

地雷の撤去を行う方に会いに行く機会がありました。

そこはタイとの国境で、内戦時の影響でまだまだ地雷が残る地域でした。

 

また後日

この活動をされている方をブログでご紹介させて頂きたいなあと思っていますが、

 

その方の活動のおかげで、もともと地雷原だった土地が

キャッサバ(イモの一種)の畑になっていました。

 

お花畑ではなかったけど、

本当に絵本の世界が現実にあって、

それを目の当たりにすることができて、

 

感動して、泣いて、

 

絵本作家になりたいと心から思いました。

 

 

 

 

 

それが一番の理由ですが、

 

結局は応援してくれる仲間や家族がいてこその、決断。

 

 

もっともっと、このブログも、さくひんたちも、

「おもしろいなあ」

と思ってもらえるように

言葉をみがいていきたいと思います。

 

 

 

 

今日も良き日にしよう。

 

 

 

 

2014.9.4のさくひん。