下町のえんぴつやさん

綴る作業をするたびに気づく、内向的なわたし。

第9話 みなづき


6月。



高校時代、ふと疑問に思って、
「6月は梅雨の季節なのに、なんで水が無いって書くん?」
と、古典の先生に聞きました。


目が細くて、
背が低くて、
かわいくて、(というと失礼だけど)
大好きな古典の先生が教えてくれたのは、




「諸説あるんやけども、無は"の"っていう意味やねん。助詞の、"の"。
だから、本当は水の月ってこと。
田んぼに水を張る季節だから、そういう名前になったのよ。」

……そういうことやったんか…!
先生、すごいな……!!

と思った衝撃を、
わたしは今でも忘れません。




それを知ってる先生もすごいし、
ぱっと答えられたのもすごい。





ということを思い出していると、
"June"(6月)の由来知らんな…

ということに気づき、
先生として、
ひとりの教える立場の人間として、
そんな話もできるようになりたいなと思いました。










先日、
2年間インターンをしていたD×P(ディーピー)で
仲良くしてくれていたたくとと再会しました。


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彼は、大分県の湯布院にある
「時のかけら」というゲストハウスで
住み込みで働いています。




4月の熊本地震の話と、
ギターの話と、
わたしのユメの話と…


いろんな話をしました。


たくとは、
小さい頃からギターを弾いていて
しかもそれがクラシックギターなので
ピアノをやっているわたしと
話が合ったり合わなかったり…




彼と話していると
数え切れないぐらいの
気づきがあります。


 

その気づきの中で一番大きかったのは、
いかに自分のやりたいことを貫くか
ということで、
「いかに」という部分が重要です。





彼も、ギターを続けたいけど、
いまの状況じゃ難しいときもあるようです。
弾いてないと鈍ってしまうし、
地震があってギターどころじゃないし、
そのもどかしさが
いまの自分に似ているなあと思いました。


そしてたくとは、
穏やかで気を遣わなくていいなあ
とも思いました。
(たくとは4歳年下。笑)





そして話は変わりますが、
初めてカンボジアに行ったのは2012年8月です。
スタディツアーで参加しました。

総勢30人くらいの大所帯で、
あれから、全国に会いたい人が増えたんだなあと思います。
別の時期に参加した仲間たちも含めて、
昨夜再会しました。

もうすぐ、あの夏から4年。
あっという間に時間が過ぎてしまったけど
それぞれが一生懸命に自分の生き方を
貫いてるなあ
と、改めて、彼らを尊敬しました。


あのときの自分はどんなだったか忘れたけど
明らかに、変わりました。
どんな風に変わったかはわからないけど、
変わっていく中でもしっかりと
思い出は心にとどめておきたい。




「時間は待ってくれない」
という表現をたまに聞くけれど、
その時間の中でだれと過ごすか、
過ごす中で何を学ぶのか、
それによってわたしはいくらでも
つよくなれるなあとおもいました。




水無月がおわると、
2016年も折り返しにはいります。
1日1日丁寧に生きよう。



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つみきのいえ」より
 

さて、自分の絵本つくるぞ!