第12話 きゃらくたーができるまで
こんにちは。さえこです。
あっと言う間に12月も半分が
すぎちゃいましたね。
つい2ヶ月ほど前に
「あけましておめでとー」なんて
言っていたような気が…
今日はわたしの
キャラクターのつくりかたについて
書こうと思います。
アートスクールに通い始めて
1年と8ヶ月が経ちました。
「絵」をちゃんと
習ったことのないわたしにとって
「絵」はとても難しく
ハードルが高いものでした。
アートスクールで始めて描いたのは
どいかやさんの「チリとチリリ」を
色鉛筆で模写したものでした。
↑原画
↑模写
若干の色の違いがありますが
模写は得意かもと思って
どんどん模写をしました。
模写には2つの理由があります。
1つは絵の構造を学ぶこと。
もう1つは画材を使ってみること。
↑模写
↑ 原画(2015年ボローニャ国際絵本原画展受賞者作品)
↑模写
他にもたくさん模写をしました。
色鉛筆・パステル・アクリル・アクリルガッシュ…
筆の使い方や筆以外の道具も使ったり。
模写をすればするほど
色の作り方も慣れてきて
どんどん楽しくなりました。
そして「さあ、自分の絵本を作ろう!」
となったとき。
「じゅんちゃんのらくがき」のじゅんちゃん。
画材がまったく決められませんでした。
自分がつくりたい作品はあるのに
キャラクターが定まらず、
何回も何回も文章から書き直して、
描いては推敲、直しては絵を変え、
という作業を続けました。
アクリルガッシュで描きたかったんですが、
どうしても相性が合わず。
水彩絵の具を使って描くことに。
他の生徒さんは、
キャラクターから考えるそうです。
絵をずーっとやってきた人は
描きたいものをカタチにするのが得意みたいで、
わたしは文章から書くのと
イメージする世界をカタチにすることが
まだまだ苦手で。
逆にキャラクターから考える人は
文章を書くのに時間がかかると
言ってました。
水彩に合うような男の子に、
ということを意識して。
そしてできたのが
このじゅんちゃん。
この絵本は無事完成し、
いまはコンペの結果待ちです。
入賞できますように!
ほんとは、
林明子さんのような
細やかで暖かい絵を
「描きたい」と思っていました。
「こんとあき」表紙
でも、わたしが「描ける」のは
全然違う絵でした。
この約1年半を通して、
描きたいものと描けるものの差に
たくさん戸惑いました。
もっと「上手く」なりたい!と
必死だったんだけど。
でも、
絵を描くことは好きになりました。
なんなら
20年弾き続けているピアノよりも
自信を持ってるかも。
「わたしはこんな絵が描けるんだ!」
と思ってから
絵を描くのが楽しくて楽しくて。
誰にも描けないような
絵を描こうと思えるようになりました。
今度は「文章」についても書きます。
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つぎはくじらの絵本。