下町のえんぴつやさん

綴る作業をするたびに気づく、内向的なわたし。

第13話 せんせい

 

あけましておめでとうございます。

(遅い)

 

さえこです。

 

 

 

 

 

 

 

まずはご報告です。

1/10(火)〜2/5(日)の期間、

代々木villageのコンテナートという紅茶屋さんで

「絵馬展」開催中です。

 

 

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参加させていただいてます。

 

 

作家として初出品…!!

 

残念ながら東京なので、

いつもいつも応援してくださっている方に

直接お見せできません…_(:3 」∠)_

 

 

コンテナートイベントページ

http://contenart.main.jp/2016/12/28/イラストレーター達による絵馬展2017」2017年1月10日(/

 

 

 

 

他のプロのイラストレーターさんたちに

混じっているので

ちょっとあれかもしれませんが笑笑、

 

ぜひ探してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日は嬉しいことがありました。

 

「せんせい!大学合格したよ!」

わざわざ言いにきてくれた生徒。

 

 

 

 

 

そして、気の滅入ることもありました。

 

「せんせい、おれ生きててもしゃーないなって思うんすよ。」

吐き出してくれた生徒。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしはこの3月で教師を辞めます。

 

 

現在働いてる通信制高校では、

「先生が嫌い」という子が多い。

 

 

 

 

 

でも、彼らは

わたしのことを嫌いとは言いません。

 

ただ「先生」が嫌い。

 

(中にはわたしのことを嫌いな子もいるかもしれないけど。笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは、ずっと「いい子」でした。

宿題はちゃんとやるし、

提出物もほとんど出す。

 

だから

特別先生に目をつけられることもなく

日々の授業をおとなしくこなし、

それなりにクラスの子たちと楽しく過ごすような

真面目な生徒でした。

 

(と自分では思ってる。)

 

 

 

先生のことを好き

…ではなかったかもしれないけど

 

嫌いではなかったです。

 

 

 

いろんなことを教えてくれるし、

勉強は苦ではなかったし。

 

 

 

 

 

 

ただ、そういられたのは

家で話を聞いてくれる母や姉がいて

遊んでくれる友達がいて

青春を共にできる部活仲間が

いたからなんだなあ

最近考えたりします。

 

 

 

 

 

 

 

通信制高校に通う生徒たちは、

夢にむかって突き進む子もいるけど

 

過去に何かしらの挫折やトラウマがあって

今にも崩れそうな子もいます。

 

 

 

 

 

 

彼らにはすごく強い芯が根強くあって、

いろんなことを考えてる。

 

 

ほんとうは希望に溢れているんだけど、

 

家と学校、バイト先くらいの世界の中では

それを受け入れてもらえず、理解もされず、

個人としてみてくれないから

「先生嫌い、学校嫌い、この社会だるい」

になるのかなあ…なんて。

 

 

 

ただ机の前に座り続けるのが

しんどい子も少なからずいますが。

 

 

 

 

 

 

じゃあ先生は何もしてないのかと言うと

そういうわけじゃない。

 

 

 

ちゃんとひとりひとりと向き合って

本当の本当に考えていることを知りたい

と思っているはず。

(と、願いたい。)

 

 

 

 

でも、

授業の準備、成績処理、部活の顧問、会議…

そして、帰ってからのことまで

考えなくちゃいけない。

 

 

 

全日制高校ではひとクラス30〜40人いて、

通信制高校もどんどん生徒数が増えてます。

 

ひとりひとりと真髄まで向き合っていると

とてもじゃないけど時間がない。

 

 

 

 

 

ひときわ目立った行動をおこしたり

手に負えないような問題を抱えていなければ

 

時間との勝負の世界で

目に止められないんだと思います。

 

 

 

 

 

 

ただ、

みんな同じように悩んだりしているから

「先生はわたし・おれのことなんかみてくれてない」

=嫌い

になってしまうのかなあ、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

よくよく話を聞くと

「生きててもしゃーない」というその子は

やりたいことも夢もあるけど

どうしたらいいかわからず

途方に暮れている感じでした。

 

 

 

 

 

ああよかった、と思いつつ、

 

どんな話をしても

だって・でもの繰り返しだったので

 

わたしから提示できる

選択肢は全て話して

 

「今日は帰り。」と言いました。

 

 

 

 

 

話聞いて欲しかったんやろなあ〜〜

この一言で嫌われるんかなあ〜〜

と思いながら

 

 

 

 

わたしはカウンセラーではないし

 

結局はその生徒が

決断しなくてはいけないので

 

 

 

 

自ら道筋を作っていってくれることを願って

今日はこれにてせんせいの時間を終わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュースとかみていると

教員がやらかしたことしか取り上げられなくて

印象悪いけど…笑

 

 

日常はとてもたのしいものなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さ、そろそろ絵本進めねば!