下町のえんぴつやさん

綴る作業をするたびに気づく、内向的なわたし。

第7話 はるになったので

 

桜が咲きました。

はるがきました。

 

 

さえこです。

 

 

1年を4つに区切って「春夏秋冬」。

2番目に好きな季節の、春。

 

好きな理由は

いのちのはじまりを目の当たりにできるから。

 

 

 

桜はもう散り始め、さんざん待たせておいて

儚く散っていくなんてずるいなあと毎年思います。

 

 

 

 

散る桜もまた美しい

だなんて

人間の心はうまい具合にできてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、えほんのことを書きます。

 

 

 

 

 

わたしは、生まれも育ちも大阪で、

「田舎」なんてなかった。

 

ともだちが夏休みに

「いなか帰るねん。」

と言っていて、

鳥取とか鹿児島とか長野とか、

 

小学生の頃は、社会の教科書でしか触れられなかった土地に

ともだちは帰っていたわけです。

 

 

 

 

 

わたしは時々、大阪がキライになるときがあります。

 

大勢のひとがいて、

見渡す限り住宅が立ち並んでいて、

 

ひとびとは目の前を

わたしなんて存在しないかのように

交差していく。

 

 

 

別に知り合わなくたって生きていけるし、

知り合いたいというわけでもないけれど、

 

でも、どうしてこんなに冷たい気持ちになるんだろう

って不安な気持ちになります。

 

 

建物はコンクリートの塊で、

森や花みたいに

見ていて癒されるわけでもなく

 

ひとびとは、ただただ、急いでる。

 

息が詰まりそうになりながら、私も負けじと歩く。

 

 

 

 

せかせかと生きないと

置いてけぼりにされるような気がして

 

嫌々、せかせかしていました。

 

 

 

そんな中で、

 

「あさになったのでまどをあけますよ」

(あさになったのでまどをあけますよ | 偕成社)

 

を改めて読みかえしました。

 

 

荒井良二さん作のえほんです。

うちには2冊あります。笑

 

もともと持っていたところを、

姉のように慕っている人がプレゼントしてくれました。

 

 

 

 

自然にかこまれた、いわゆる「田舎」に住む男の子。

ビルやマンションが立ち並ぶ「都会」に住む女の子。

川のちかくに住む兄弟。

木の下で過ごす女性。

 

 

彼らは、

それぞれの住む町の良いところをみて

「ここがすき」

と口を揃えて言います。

 

 

 

 

都会に住む女の子は

 

まちは やっぱり にぎやかで

みんな やっぱり いそいでる

だから わたしは ここがすき

 

と言います。

 

 

 

都会なんて、都会なんて、

と思っていたけど、

 

 

にぎやかすぎて、ひとが急いでて、

それがキライやけど、これが大阪やもんな。

と考え直して

 

ここがすき・・・かもしれない

 

と思えるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなが急ぐから急いでいたけど

べつにゆっくりだって、前に進めればいい。

 

ひとが多すぎるくらいだけど

だから出会えた時の喜びが大きい。

 

 

 

 

季節は、春です。

ここの春を感じながら生きていきたいなと

改めて感じた今日でした。

 

 

 

ところで荒井良二さんの絵は

模写ができないぐらい、壮大です。

 

わたしも、わたしも、

誰にも真似っこできない絵を描きたい。

 

 

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はる。

 

不安と期待を、

 

別れのかなしみを、

 

出会いのよろこびを、

 

一輪の花につめこんで。

 

 

春。

 

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第6話 りくぜんたかた

 

 

前回の投稿から1か月がたちました。

2016年も、10か月をきりましたね。

 

 

「月2回以上ブログ更新」を目標にした

2016年のはじまりが懐かしいです。

 

 

(と、自分を焦らせてみる。)

 

 

 

 

 

 

さえこです。

 

雨。つまり引きこもりDAY。

 

 

 

 

 

 

先週、岩手県陸前高田市へ行ってまいりました。

 

「旅行」というよりは「帰省」に近い…。

Because先週が7回目の訪問だったからです。

 

 

 

わたしの家族はみんな、

集合!という掛け声から5分後には

おばあちゃん家に全員集合できるぐらい

近くに住んでいます。

 

だから、昔から夏休みとか冬休みに

「おばあちゃん家かえるねん~」

っていう友達が羨ましくて仕方なかったのです。

 

 

 

 

 

 

初めて陸前高田にお邪魔させて頂いたのは

2013年8月、うごく七夕まつりをお手伝いしたときでした。

 

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(写真は2014年8月。お手伝いさせて頂いている荒町祭組の山車)

 

 

ずーっと昔からの伝統行事で、

東日本大震災の影響もあって人手が足りないということでした。

 

関西でいうと「だんじり祭」に近く、

よそ者がだんじりの組に入ってわいわいやるのは

暗黙のルールでダメなのは知っていて…

 

 

 

地域が変わろうと、

そんな大切なお祭りに十数人が押し掛けて

本当に受け入れてくださるのだろうか

と、とても不安でした。

 

 

 

 

実際に陸前高田に到着すると、

テレビでみたのと同じ広い大地に圧倒され、

予想以上の暑さにやられながら、

 

街を歩きました。

 

歩きながら、おじちゃんやおばちゃんたちが

「ここには○○があったんだよ」

とか

「もうすぐおれの家があったところだ」

と教えてくれて。

 

街があったことを

想像しきれないぐらいまっさらな地平線でした。

 

 

「悲しみが覆った大地に

力強い太鼓の音が響き

優しい笛の音色がうたっていた」

 

そんな風に、日記には書いています。

 

 

 

 

結局、当日はわたしたちが一番

楽しんでいたように思います。

 

「楽しませてくれてありがとう。」

って言われるぐらいに。笑

 

 

 

 

それから、11月に再び訪れ、

 

翌年2014年にもお祭りを

お手伝いさせていただき、

 

認定NPO法人桜ライン311の植樹会へ行き、

 

またお祭りをお手伝いして…

 

 

 

としているうちに、

2016年3月11日がやってきました。

 

わたしは震災直後、

被災地を訪れる勇気がなくて

ボランティアじゃない立場で行きたい

なんて、何かと理由をつけて逃げていました。

 

 

 

 

震災がなければ、

あの街が被災しなければ、

わたしはそこに行くことがあったかどうか

わかりません。

 

 

きっかけは決して肯定できることではないですが、

それでもつながった人たちに

これからも会いに行きたい。

 

報道だけじゃなくて、

もっともっと現地の人たちの声を聞きたい。

 

被災地」としての陸前高田ではなく、

陸前高田のいいとこを、色んな人に知ってほしい。

 

 

 

 

海の幸は、いつも食べきれないくらい

食べな!って出してくれる。

 

 

「ただいま」って言うと

「おかえり」と言ってくれる人がいて、

 

「帰ります」って言うと

「また帰っておいで」と言ってくれる人がいます。

 

 

 

泣きそうなぐらい

あたたかい人がたくさんいる街なのです。

 

 

 

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海は青くて、

いのちの源なんだということを

教えてくれた場所なのです。

 

 

 

第5話 おんし

 

あめです。

 

昨日、すこしだけ春のにおいがしました。

 

あおっぽくて、

ちょっとしめっていて、

それでいてやわらかい、春のにおいがしました。

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

最近

ひきこもり気味のさえこです。

 

必要最低限、外に出てない。

 

 

 

 

 

 

昨日は、5年ぶりに高校時代の恩師とあってきました。

 

 

 

 

高校3年生のとき、

そう、5年前です。(まじか、もうそんな経つのか。)

 

 

受験生でありながらも

お金もったいないし、ペースを乱されるのがきらいだったので

予備校に行っていませんでした。

 

そこで、学校の先生に講習を開いてもらって、

休み時間や放課後に勉強を教えてもらっていました。

 

 

 

 

昨日会った恩師は、

1,2年生で担任をしてくれた、

講習も開いてくれた、英語の先生でした。

 

 

 

当時は、怖いイメージを持っていましたが、

「俺のこの教員っていう仕事は、飯食うていくための手段や。」

と、言い張りつつも、生徒想いなのはなんとなく感じていて、

 

 

修学旅行のことや、使っていた教科書まで鮮明に覚えていました。

特に、生徒の名前をたくさん覚えていました。

 

 

 

本当に飯食うていくためだけに先生やってたら、

卒業した瞬間に忘れてしまうでしょうに。

 

 

 

 

わたしが教師を志し始めたのも、

恩師に「先生やってみーへんか?」と、

言われたのがきっかけでした。

 

 

それまで結構適当に将来の夢を語っていたのですが、

このときはじめて「先生ってたのしそう」って思いました。

 

 

 

 

それまでは

宇宙飛行士になりたかったし、

ピアノの先生にもなりたかった。

CAにもちょっと憧れてた。

 

でも、どれも現実味がなかったし、

実際、それに向けて努力なんてしてませんでした。

 

 

 

宇宙飛行士は結構真剣に目指していたんだけどな~、

数学ができなさすぎた…。

 

 

 

 

 

 

 

それからは、進路の部屋に行くことが多くなりました。

 

色んな資料が揃っていて面白かった。

 

 

英語をちゃんと勉強できて、

教員免許もとれるところ。

あと、雰囲気がいいところ。

 

で、大学を選んで、ここにします!って決めて、

 

卒業して、大学でいろいろ経験して、

こうして「フリーター」をしているわけですが、

 

 

 

先生は、すごく応援してくれました。

 

「俺が23歳のときは、まだ大学3回生やぞ~」

とかって言って。

 (先生は2浪したらしい。)

 

 

先生が、先生になることをすすめてくれたので

どんな反応が返ってくるかドキドキしていたけど、

 

がんばっている姿をみせることが

何よりの恩返しになるのかなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

「卒業させた子らが、こうして会いに来てくれて

こんなんやってます!って言うのが、俺の自慢なんや。」

 

と帰り際に言っていたのが印象的。

 

 

やっぱり先生、生徒大好きやん、って思いました。笑

 

 

 

 

 

最近ひきこもり気味で

ほんとうに何も手につかない毎日です。

 

何かをがんばっている訳でもないけど、

何かをがんばりたいって全然思えない。

 

 

 

前まではこうなってしまうと焦っていたけど、

今はもう少し自分を待ってみようと思います。

 

 

 

 

 

あめがやんで

そとにでたら

 

またがんばれるかも

 

 

 

なんてね、自分に甘いね。笑

 

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2014年8月3日

絵を始めた「一日一絵」のいちまいめ。

 

下手っぴだけど、素直にかいてる。

いまはどうかな。

こんな風に、絵本をかきたい。

第4話 ぷれしゃす

 

今日は、高校で授業。

補講の日でした。

 

必要回数出席できなかった/しなかった生徒が

回数を満たすために、頑張って来てくれました。

 

 

・・・ひとりだけ。(笑)

 

 

 

「英語は中学レベルやし…」と言いつつも

わたしの話を聞いてくれて、

 

 

 

最後には「先生、わかりやすい!」

と言ってくれて、うはうはです。

めっっっちゃ嬉しかったです。♪

 

 

 

 

こんばんは、さえこです。

 

 

 

 

 

ただ、その生徒に

「でも先生、先生っぽくない!」

と言われてしまいました。

 

 

これは褒め言葉としてとらえます。

 

 

 

 

今日は夕方にも用事があると思っていたのが

勘違いでなくなった上に

ちょっとしんどかったので

家で映画をみました。

 

 

 

 

 

 

「プレシャス」という映画です。

 

 

容姿にコンプレックスをもった

黒人の女の子のおはなし。

 

母子家庭で生活保護を受給。

日々母から言葉の暴力を受けながら、

何かが変わることを望みつつ生活していました。

 

学力が低く、

授業にはついていけていない学校生活。

妊娠をきっかけに退学処分にさせられてしまいます。

 

 

そして、校長先生のアプローチによって、

あるフリースクールに通うことになります。

 

そこから学ぶこと・知ることに

喜びを感じるようになり、

以前よりも前向きに生きていく彼女が

どんどん笑顔になっていくのが印象的でした。

 

 

ただ、妊娠のきっかけが

実の父親のレイプでした。

 

 

このときまだ16歳の彼女が

既に一人出産していて、

 

のちにわかるHIVの感染だったり、

同性愛者の存在だったり。

 

DVを与えていた母親の心境。

ソーシャルワーカー目線の心境。

問題を抱えた子を担任する教師の心境…。

 

 

今の日本でも見て見ぬふりはできない問題が

たくさんつめこまれていて、

もやもやが残る映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

この映画はアメリカが舞台でしたが、

日本も実は義務教育があるにも関わらず

識字率は100%ではありません。

 

 

 

 

一度、授業でマララさんの演説を

取り上げたことがあります。

 

その時

識字率が低かったら、なんであかんのですか?

文字が読み書きできんかったら、何が困るんですか?」

と、

生徒から純粋にぶつけてくれた質問に

つまってしまいました。

 

 

 

そこでは

履歴書かかれへんし、

学校でもテスト受けられへんやん

ってことで納得してくれましたが

 

 

それが私の言いたかったことかどうか

今でもよくわかりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ、

知らない世界があるんだなーと

今日はぼーーーっと考える時間がありました。

 

しあわせだった。

 

 

 

 

この映画に出てくる先生のように

生徒をいとおしくみつめられる

余裕を持とうと思いました。

 

 

 

 

「プレシャス」

 

日本語で「宝物」という意味です。

自分の子どもでなくとも

子どもたちは宝物だとおもいます。

 

自分もまだまだ、子どもだけれど。

 

ラストにはこの題名の意味が

すっと理解できました。

 

 

とてもおすすめしたいですが、

暴力やよくない言葉が飛び交うので、

そういうの苦手な方はお控えください。

(わたしも苦手だけど) 

 

 

 

 

 

 

明日はスクールに行って

ラフ画を完成させるぞ!おー!

 

 

 

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 「ふゆのかぜ」

 

ちくちくささるふゆのかぜ

 

いたくないのよ

ちくちくするけど

 

わたしのほっぺはあかくなって

 

こころがほんのりふくらんで

 

ぽかぽかしてるの

かぜはふくけど

 

あなたがわたしをみているから

 

 

(絵はまだ描けておりません)

第3話 『まほうのえのぐ』

 

 

あけましておめでとうございます。

 

今年は暖かくて、

「え、もうガキ使やってんの?」

と言っているうちに年越ししてしまった年末年始でした。

 

 

 

 

さえこです。

 

第3話からは、ちょこちょこ

お気に入りの絵本を紹介していけたらいいなと思います。

 

 

 

 

 

 

第1話で、教育系の活動してまーす!と書きましたが、

その団体にひとり、ママさんがいます。

素敵な感性をもった、4歳の女の子のママ。

ママもその子も、名前が似ていて勝手に親近感。(笑)

 

 

 

その方にブログの方向性について相談していると、

「さえこ目線で絵本の紹介してみたら?」とアドバイスをいただきました。

 

 

 

 

 

 

我が家にはかつて、100冊を超える絵本がありました。

母の友人に譲ってからも、

わたしの部屋の本棚には5,60冊の絵本が…。

 

 

 

 

なぜこんなに絵本があるのか母に尋ねると、

 

「お母さんが選ぶと偏ってしまうとおもって、

絵本をな、毎月届けてくれるのんがあってそれ使っててん。」

 

と、教えてくれました。

 

それは福音館書店のサービスです。

詳しくはHPから。笑

福音館書店

 

 

 

わたしには自分の子どもはまだいませんが、

(相手すらいない)

たしかに、オトナになった今、

こどもたちには「美しいもの」に触れて欲しいと

勝手に自分が美しいと思ったものを与えがちです。

 

それは

ある有名なピアニストの演奏であったり、

ある有名な画家の絵画であったり、

ある国の美しい風景の写真であったり。

 

 

 

 

でももっと大事なことは、

いろんな価値観や感性にふれて

自分をかたちづくることなのだと母は考えていました。

(と言う風にわたしは解釈しました)

 

 

 

 

母はほぼ毎晩、

絵本や、時には百人一首を読み聞かせながら

わたしと3つ上の姉を寝かせてくれていました。

 

絵本は、自分たちで選んで良いというルールでした。

 

 

母はきっと、「こんとあき」や「てぶくろをかいに」を

わたしに聞かせたかったはず…。

 

でも、わたしが選ぶのはいつも

ただはさみが何かを切り続けるものがたり

とか

まる・さんかく・しかく

とか

「おや なにか おちてる…たろうくんのさんりんしゃ」

とか

まあ、わけのわからない絵本を選んでいたそうです。

 

 

 

それも、一度ハマってしまうと

何日も何日も同じ絵本を持ってきては

「よんでー」と言っていたそうな。

 

 

 

そのあたりはまったく記憶にありませんが、

おかげでわたしはたくさんの感性にふれることができ、

今でもこうして読みたいときに読めるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

そして今日は、

『まほうのえのぐ』と言う本を紹介します。

わたしが大好きな絵本作家さんの中のひとり、林明子さんのさくひんです。

まほうのえのぐ|絵本ナビ : 林 明子 みんなの声・通販

 

「よしみちゃん」と「おにいちゃん」と「どうぶつたち」が

でてきます。

 

 

えのぐセットをもった おにいちゃんが

じまんげに おえかきを していると

「よしみも かいてみたい」

とおねがいします

 

けれども「だめだめ これは まほうのえのぐ なんだから」

と おにいちゃんに ことわられてしまいます

 

けれどもあきらめなかった よしみ

つづけて おねがいしてみると

「しょうがないなあ」と

おにいちゃんが かしてくれました

 

うれしくなって おえかきをしてみると

おせじにも じょうずとはいえない どろんこの え

おにいちゃんに からかわれても

「まだ かんせいじゃ ないもん!」

といって えを かいていると

あるどうぶつが えのぐをくわえて もりのなかへ・・・

 

そこで であった どうぶつたちと

まほうのえのぐを つかって

よしみが えがいた えは どんなものだったのでしょう

 

よしみを さがしにきた おにいちゃんは

よしみの えを みて

ひっくりかえってしまいます

「ほんとうに まほうの えのぐだ!」

 

 

 

多分、おにいちゃんとしては

おさないよしみには、

えのぐをつかっておえかきなんて無理!

って思っていたんでしょうね。

 

でも、よしみはよしみなりの描き方で

まほうのえのぐを使いこなしてしまった。

お兄ちゃんはこりゃーおったまげたーですね。

 

 

 

冒頭にも書きましたが

オトナたちは知らず知らずのうちにこどもの可能性を

限りあるものにしてしまいがちです。

 

点数で比べたり、

できないことを叱ったり、

そんな教育も時には大切です。

 

だけど、そればっかりじゃ窮屈で、しんどい。

だから、少なくともわたしは

可能な限りその子の「できること」をみつけて

挑戦できる環境を作ってあげたい。

 

 

いまインターンシップしている団体でも

いろんな高校生と出会いますし、

ある通信制高校

英語の教員としても働いています。

 

どうしても理解できる子だけに向けて

授業づくりをしてしまっている気がします。

毎回、授業後に反省。

 

もっと個々に関わってみたいし、

もっとおもしろく授業ができたらいいなあ。

 

 

 

そんな自分のためにも

もういちどじっくり『まほうのえのぐ』を

読んでみようと思います。

 

 

 

 

 

絵本は、not only for childrenです。

オトナのみなさんも読んでみて下さい。

 

 

 

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今年の描き初め。

2016年は「挑」む年にしたいー!

 

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第2話 「やめない」とおもうようにしています。

大阪のおばちゃんの特徴はといえば

 

・髪の毛が一部むらさき

・「あめちゃんいるか?」と聞く

・信号待ちで話しかけてくる

・アニマル柄のお洋服(ヒョウ柄が多数)

・チャリのチリンチリンがなかったら「ちりんちりん!」って言いながら突進してくる

 

 

など、

多数あげられますね。

 

ちなみに

この中で出会ったことのないおばちゃんはいません。

 

 

 

 

 

 

TVでこういうことが取り上げられていたら

ところで大阪のおじちゃんたちはどんな特徴があるんだろう

と考えてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。 

さえこです。

 

どなた様が読んでいらっしゃるかわからない第2話…。

 

 

 

 

 

 

 

 

この前、バイト先で気付いてしまったんです。

おじちゃんたちの特徴。

 

 

 

 

 

「はい!にひゃくまんえん!」 

と威勢の良い掛け声と共に、

手のひらに200円を渡されました。

 

 

 

200円のことを200万円という、大阪のおじちゃん。

出会ったことがある人、いると思います。

 

 

 

 

 

 

 

お会計が200円で、

「うわ!にひゃくまんえんないわ!ごひゃくまんで堪忍してや!」 

と言うので

 

 

 

「ほんならさんびゃくまんのお返しですねー!」 

とこちらも負けじと元気よく応えると

 

 

 

 

 

「ほい、お世話さーん。」

 

 

 

 

 

と見事に素っ気なく

300円を受け取って帰っていきます。

 

 

 

 

 

そのあとの虚無感はなんとも、比喩しがたい気持ちです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイト先は、整骨院の受付です。

 

大学時代は、塾の講師とかアパレルの販売員とか薬局とか、

いろいろ掛け持ちしていましたが、

整骨院の受付はかれこれ8年目に突入しました。

 

 

 

 

月に1回くらいなんですけど、働かせてもらってます。

 

 

 

 

 

 

先日は

こんな予定表を描きました。

 

 

 

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忙しい日だったのに、おえかきしていました。

たのしかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的に、好きな物事は長続きする方だと思います。

 

 

 

 

大阪のおじちゃんの話は全然関係ないけど、(笑)

今日はピアノのはなしをします。

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは、5歳からピアノを習い続けています。

 

 

 

 

 

 

 

家に電子ピアノがあったので、

お母さんに「ピアノする?」って聞かれて

「うん!」と言ったのがはじまり。

 

 

 

 

 

 

全然うまくならないしもういやだー!ってなっても、

「やめよう」とは思わなかった。

(1年だけ休憩期間はあったけれど)

 

 

 

 

 

 

わたしは運動がにがてだったので、

ピアノでいろいろ学んでいたんだなあと振り返ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「3ヶ月以内にこの曲を仕上げるぞー」と

目標をたてて達成できるように練習したり、

 

曲1つ覚えるにも自分なりのやり方で覚えてみたり。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとかコンクールで優勝したこともないし

ものすごく上手に弾けるわけではないですが、

 

ピアノを「やめない」ことが

自分の自信につながっている気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続けようって思うとしんどくなるから、

やめないって思うようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きなことも毎日続けようとして

しんどくなってしまったらどうしよう。

 

その好きなことなしで、

どうやって生きていけばいいんだろう。

 

 

 

 

 

そんなことを考えている間に、やめる時を失ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアノ教室で、

一度先生がかわったことがあって。

 

 

 

「さえちゃん、もう上手だから娘にバトンタッチね~」と先生に言われて

バトンタッチした先生は音楽科首席の現役の方で…。

 

 

 

 

 

 

毎日練習しないとついていけなくて、

「毎日練習続けよう」って思っても

部活で疲れて、予習もしなくちゃいけなくて、

 

練習できない日もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしているうちに、練習についていけなくなって、

やりたかった曲が他の子にまわされてしまって、

 

 

ショックで悔しくて、

もう続けられないと悟りました。

 

 

 

 

大好きなピアノが嫌いになった瞬間で、

「続けられない」というより、「やめたいな」と思ってしまいました。

 

ピアノを弾くのがいやだ。

なんて、それまで思ったことがなかったから。 

 

 

 

 

 

 

 

とても罪悪感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまは、元々の先生のもとでゆるく弾いております。

 

弾いてる時間と、弾いてる自分は、

どんなに下手くそでも、好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、

 

いま、絵本のスクールで、

コンクールに応募する方向でさくひんを創り始めています。

 

完成の目途がたっていないのでなんとも言えませんが、

3月頃完成予定で、作成中…。

 

 

 

 

 

 

 

どんなに下手くそでも、

 

自分の描いた絵を好きになることができれば。

 

 

 

そう信じて、やさしい絵本をつくりたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

もしこれをやめてしまったら

川に流される枯れた葉っぱのように

ふわふわと流れるしかない

 

 

 

ぐらいの気持ちです。

 

 

 

それならば

濁流でも岩にしがみついている

あおい昆布でいてやろうじゃないか

 

 

 

 

 

と思ったわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユメを追いかけずに、ふつーに生きようってことです。

ふつーもよくわかんないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふわふわと流れるのが楽なんだけど、

とりあえずいまは、

 

 

芽からおおきくなる葉っぱみたいに、

 

川があっちからこっちに流れるみたいに、

 

  

自然に湧き出るものを大切にしたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

それは続けたくなくても

多分やめられないことだとも思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だからおじちゃんに「さんびゃくまんえん」を返すことも

 やめないでおこう・・・

 

 

 

 

 

ちょっとちゃうか。笑

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2012年9月に書いた詩に

2015年12月に絵をつけました。

第1話 はじめてのにっき

ブログはじめました。

 

 

 

わたしは、

絵本作家を目指しています。

 

 

 

と、高校の美術の先生(当時の部活の顧問)に相談しに行ったら

「ブログをかきなさい、ブログを。世間のみなさんに絵をみてもらいなさい。」

と言われたのが、たしか大学3年生の夏。

 

あれから2年以上もすぎて、ようやくはじめようとおもいました。

 

 

 

名前はさえこです。

 

非常勤講師で英語の先生をしつつ、

教育系の活動しつつ、

絵本スクールに通っています。

 

 

 

 

私は、絵が下手です。

描きたいものを描きたいように描けるようになってから、

「わたしは絵を描けるんです!」と言いたい。

 

 

 

絵本と聞くとだいたい「絵かけるの?」と言われる方が多いですが、

どちらかというとストーリーを考えたり、

詩を書いたりする方が、好き。

 

 

 

このブログでは、日々のさくひんを

載せて載せて、載せまくって、

誰かのこころに届けられるような絵本を

いつか、出版したいのです。

 

 

 

 

 

さてさて

 

「絵本」と聞くと、何を思い浮かべますか?

 

 

ぐりとぐらシリーズとか、ぞうのババールシリーズは有名だし、

覚えている人も多いかと思いますが、

記憶に残る絵本って人それぞれちがうから面白いですよね。

 

 

わたしは絵本作家になりたいと思わせてくれた絵本があります。

 

 

「地雷ではなく花をください/自由国民社

です。

 

 

子どもながらに

世界にはこんなに傷ついている人がいるんだ

と思ったのを今でも覚えています。

 

 

地雷によって足を失ったり、時には命を落とす人もいるけれど、

ひとつひとつ取り除いて、そこにお花の種を植えれば、

最後には一面のお花畑がひろがるよ。

みたいなお話です。

 

 

そして、なぜか、

カンボジアに行きたいと思いました。

どうしても、カンボジアに行きたくて、

でも、行き方がわからなくて、

 

 

大学生になったら絶対行くぞ!と思い続けて、

3年前の夏、初めてカンボジアという国に行きました。

スタディツアーで、30人くらいの大所帯でしたが、

 

カンボジアの悲しい歴史を学び、

おいしいご飯をいただき、

ひとのあたたかさに触れ、

地雷の撤去を行う方に会いに行く機会がありました。

そこはタイとの国境で、内戦時の影響でまだまだ地雷が残る地域でした。

 

また後日

この活動をされている方をブログでご紹介させて頂きたいなあと思っていますが、

 

その方の活動のおかげで、もともと地雷原だった土地が

キャッサバ(イモの一種)の畑になっていました。

 

お花畑ではなかったけど、

本当に絵本の世界が現実にあって、

それを目の当たりにすることができて、

 

感動して、泣いて、

 

絵本作家になりたいと心から思いました。

 

 

 

 

 

それが一番の理由ですが、

 

結局は応援してくれる仲間や家族がいてこその、決断。

 

 

もっともっと、このブログも、さくひんたちも、

「おもしろいなあ」

と思ってもらえるように

言葉をみがいていきたいと思います。

 

 

 

 

今日も良き日にしよう。

 

 

 

 

2014.9.4のさくひん。